フットボールの熱源 by 吉田誠一 「マンU流 鉄の選手管理」
ある英国人記者がこう話した。「あそこは誰にとってもタフなクラブだ。マンチェスター・ユナイテッドの担当記者をうらやましいとは思わない。取材が難しいからね」ファーガソン監督は試合後の記者会見に出てこない。試合前日の会見はごく少数の報道陣を相手にしたもので、クラブからの招待がなければ出席できない。地元メディアはクラブの公式テレビや公式サイトからコメントを転用するという、おかしなことになっている。
この手の管理は選手ヘの取材にも及び、20日の開幕戦後、日本人記者は香川に接触できなかった。日本人選手が初めて、この名門でプレーした記念の試合にもかかわらず、本人の思いを語らせる機会を与えなかった。
その厳しい管理はすべてファーガソン監督の意思によるものだといわれる。大した活躍もしていないのに、ちやほやされて選手が思い上がるのを恐れているという。理由はどうあれ、ファーガソン監督は「コントロール・マニア」と椰楡されるほど、あらゆる面で鉄の管理を施す。そうやって自らの権力を誇示してきた。
このビッグクラブには鼻っ柱の強い個性派がひしめく。だから、監督は自らのパワーを誇示し、豪腕でチームを東ねる。従わない者はベッカムやファンニステルロイやキーンのように出て行ってもらうという、乱暴なルールを形成している。
当然、反感を抱く者はいるだろうが、監督は結果を残すことで批判をねじ伏せる。フラム戦では人気者のルーニーをベンチに座らせた。敗れていたら、その采配は疑間視されたかもしれない。しかし、代わりに入れたフアンペルシーと香川が得点という結果を残した。鉄の管理がチーム内に緊張感を生み、競争原理が正しく働いている。監督の掌中で選手たちが躍っている。 (吉田誠一)





























マンチェスター・ユナイテッド















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