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2012年8月

2012年8月31日 (金)

フットボールの熱源 by 吉田誠一 「マンU流 鉄の選手管理」

フットボールの熱源 by 吉田誠一
ある英国人記者がこう話した。「あそこは誰にとってもタフなクラブだ。マンチェスター・ユナイテッドの担当記者をうらやましいとは思わない。取材が難しいからね」

ファーガソン監督は試合後の記者会見に出てこない。試合前日の会見はごく少数の報道陣を相手にしたもので、クラブからの招待がなければ出席できない。地元メディアはクラブの公式テレビや公式サイトからコメントを転用するという、おかしなことになっている。

この手の管理は選手ヘの取材にも及び、20日の開幕戦後、日本人記者は香川に接触できなかった。日本人選手が初めて、この名門でプレーした記念の試合にもかかわらず、本人の思いを語らせる機会を与えなかった。

その厳しい管理はすべてファーガソン監督の意思によるものだといわれる。大した活躍もしていないのに、ちやほやされて選手が思い上がるのを恐れているという。理由はどうあれ、ファーガソン監督は「コントロール・マニア」と椰楡されるほど、あらゆる面で鉄の管理を施す。そうやって自らの権力を誇示してきた。

このビッグクラブには鼻っ柱の強い個性派がひしめく。だから、監督は自らのパワーを誇示し、豪腕でチームを東ねる。従わない者はベッカムやファンニステルロイやキーンのように出て行ってもらうという、乱暴なルールを形成している。

当然、反感を抱く者はいるだろうが、監督は結果を残すことで批判をねじ伏せる。フラム戦では人気者のルーニーをベンチに座らせた。敗れていたら、その采配は疑間視されたかもしれない。しかし、代わりに入れたフアンペルシーと香川が得点という結果を残した。鉄の管理がチーム内に緊張感を生み、競争原理が正しく働いている。監督の掌中で選手たちが躍っている。 (吉田誠一)

ユナイテッドと香川、そしてアジア

なんと経済誌に、先日のエントリー「香川がユナイテッドを変える」や「香川絶賛の嵐だが」とも被る内容の、興味深いサッカー記事があったので抜粋して紹介。

マンUの「バルサ化」を託された香川の使命 by 原田公樹  

昨シーズン、マンシティーはライバルのマンチェスター・ユナイテッド(マンU)にリーグ戦で2連勝するなど、圧倒的な強さを誇った。

結局マンUと勝ち点で並んだが、得失点差で「8」上回り、44年ぶりの優勝を飾った。リーグ最多の計91得点(オウンゴールを除く、以下同)が優勝の決め手になったのは間違いない。

ところが、データを見てみると、マンシティーのクロスはわずか296本しかない。1試合平均で7.79本ということになる。ほかのチームと比べると違いは歴然だ。

計87得点を決めながら2位に泣いたマンUのクロスの数はリーグ最多の593本。マンシティーの2倍強。3位のアーセナルもまたクロスは300本と少なく、74得点。4位トットナムはクロスが406本で66得点だった。

マンシティーはサイドよりもむしろ、中距離を含めた、中央からの攻撃でゴールを量産していたのだ。まるでバルセロナ(スペイン)のようである。相対的に見れば、マンUはサイドからの攻撃に頼り過ぎ、「得失点差8」に泣いたわけだ。

ここ数年、欧州チャンピオンズリーグ(欧州CL)でもバルセロナに勝ち切れなかったことも、理由だったに違いない。バルセロナの脅威に自らも「バルサ化」を目指し、その“改革の旗手”に香川を任命したのだ。

Photo

山本昌邦「FootBallマネジメント」 

ここ最近のサッカー界では、ロシアや中東の大富豪がクラブを買収し、私財を投入する動きが活発です。ロシアの石油王であるアブラモビッチ氏がオーナーを務 めるチェルシーや、アブダビ(UAE)の航空会社が巨額の資金を投入したマンチェスター・シティ(以下マンC)などが、特徴的なケースと言えるでしょう。

そうしたなかで、マンUは違う選択しました。中長期的なスパンで経営を安定化させ、ビッグクラブにふさわしい陣容を保つための資金力を、株式の公開へ求めたと私は理解しています。

マンUというクラブには、世界中から選手が集まっています。ヨーロッパと南米はもちろん、アフリカや北中米カリブ海もカバーしている。

そして、アジアです。韓国代表の朴智星は去りましたが、ご存じのように香川真司を獲得しました。そのチーム編成は、世界各国の企業を意識したものと言って いいでしょう。イギリス国内、ヨーロッパ圏内だけでなく、世界中をマーケットとしてとらえているのです。プレシーズンに南アフリカや中国へ遠征したのも、 世界を意識した経営戦略の表れに他なりません。

ひるがえって、Jリーグはどうでしょうか。

アジアに注目しているのは事実です。ただ、私自身はどこか一方通行の印象が否めません。マンUが香川真司を獲得したように、Jリーグのクラブがベトナムやインドネシアの有望選手に触手を伸ばせばいい、と思うのです。

いい選手がいない? Jリーグのレベルに見合った選手がいない?

「いない」と言うのなら、自分たちで育ててればいい。使える選手を探すだけでなく、日本に呼んで育てることに着手すれば、双方向の関係が築ける。

マンUの世界戦略を、アジア進出を、傍観してはいけません。Jリーグを救う魅力的な市場は、すぐそこにあるのです。

http://gendai.ismedia.jp/common/images/v1/sports/gendai-logo.jpg

FIFA U-20 Women's World Cup Japan 2012 準々決勝 韓国戦

後半は両チームとも疲れから膠着状態になったが、予定通り格の違いを見せての勝利だった。

日替わりのMVPが出る時はチームが上向きな証拠。
前半8分の⑱西川→⑭柴田の1点目の後、15分に⑪ユナに同点にされるも、19分すぐに返した柴田の2点目が効いた。
アウベスのパスを受けたメッシみたいなゴールだった。
その他では、バランサー⑦藤田が良かったが、⑨田中の左SBには本当に驚いた。

GLはホーム・アドバンテージと言って良い程の楽な組み合わせ、準々決勝はアジア4位で繰上当選の韓国。これまでは勝って然るべき試合だった訳だが、さて次の相手はいよいよ“世界”だ。

ところで、西川って宇佐美に似てるよね? bleah 

Wu20_qf_korea   公式ダイジェスト



http://www.sanspo.com/soccer/international/U20_worldcup/women/12/image/tournament.gif

2012年8月30日 (木)

FIFA U-20 Women's World Cup Japan 2012 ネタ

Photo_2 フジテレビのポスター、笑った。

容姿重視の姿勢は元からなのでまあ仕方ないとして、8名でしかも主将の藤田も載ってないって、どういう事? 制作サイドにチャント情報が伝わっていないのか、それとも意図的なのか。

どちらにしても担当者の不備だが、もう少し良い写真なかったのかなぁ・・・

ルックスでは先輩なでしこを大きく凌駕しているのは確かだが、それはつまり普通に女の子が子供の頃からサッカーをプレーするようになってきていると言う事で、分母が大きくなれば、必然的に逸材の中に美形が増えるのは当然だ。

協会をはじめ、関係各位の努力の賜物だ。

私のイチオシ田中陽子は、JFAアカデミー福島の第1期生で、彼女が15歳のとき行なわれた2008年FIFA U-17女子W杯で、岩渕真奈とともに飛び級で選抜された、エリート中のエリート。

チームのINACではまだ出場機会は余り与えられていないが、2つ位格上の技術に加え、体幹が強く軸がぶれず、運動量があるのが素晴らしい。メンタルも強そうだし、必ず世界に飛び立ち、なでしこを高みに連れて行ってくれる選手の一人だ。

怪我で離脱の京川と、A代表で燻っていた岩渕がこのチームに居たら、予選リーグで何点取れたか分からない。

しかし無い物強請りは無意味なので、兎に角、現戦力で今夜の韓国をチンチンにして、相手に格の違いをハッキリ自覚させる事が、将来に向けて大切だ。頼むぞ、田中! heart01up

香川絶賛の嵐だが

メディアは英メディアの香川絶賛を伝えている。

第2節フルアム戦の採点

『スカイスポーツ』7  『サン』8  『デイリースター』8  『ガーディアン』マン・オブ・ザ・マッチ(採点なし)

何の不思議もないスタンディングオベーション(デイリーミラー紙)

『デイリーエクスプレス』
「香川真司に求められているのは、ポール・スコールズから中盤のゴールマシーンとしての役割を引き継ぐこと」

『ガーディアン』
「ユナイテッドはエヴァートン戦で0−1と敗れた。しかし香川のタッチ、ヴィジョン、 そして動きは印象的だった。マンチェスター・シティはダビド・シルバというロックピッカー(車の鍵が開かなくなったときに使う特殊な工具)がいる。チェル シーにおけるフアン・マタもそうだ。ユナイテッドが復権するための、攻撃面の鍵を握るのは香川だ」

「香川が輝きを放ち続ければ、ルーニーもスタメンに戻れるように努力することだろう」

『サン』
「昨シーズン、ドイツでナンバーワンと評価された実力を証明した」

『デイリーミラー』
「香川が交代する際にスタンディングオベーションが起こったが、何の不思議もない出来事だった。彼のスピードやパスがフルアムを脅かしていた」

『caughtoffside.com』
プレミアリーグ“新戦力トップ5”に選出

「日本代表の香川はドイツでブンデスリーガ2連覇に貢献。今はイングランドのトップリーグでも同じような働きをすることを、サー・アレックス・ ファーガソン(監督)に期待されている。1200万ポンド(約15億円)の移籍金はバーゲン価格だった。エヴァートンに敗れた開幕戦でも、彼は本物のクオ リティを見せていた」

 

しかし、その中でSoccer Kingの記事が興味深い。

香川の恩師クルピ監督「シンジにはバルセロナへ移籍してほしかった」
香川の恩師クルピ監督「シンジは1974年のヨハン・クライフのようだ」
マンU香川、初得点の裏で浮き彫りになった課題と示された“新たな指標” by 松岡宗一郎(サッカーキング編集部)

上二つはまあご祝儀記事だが、3つ目はド素人の私と近い意見をプロの記者が抱いているのので、自慢も含めて引用しておく。

トップ下でこそ生きる香川

C大阪、ドルトムント時代を通じて、香川のベストポジションといえばトップ下だろう。アレックス・ファーガソン監督も「シンジのポジションはトップ下」とこだわり、一列下がったセントラルハーフを試したことはあったものの、サイドで起用したことはまだ一度もない。

実際、連係不足ながらも香川はエヴァートン戦で上々のパフォーマンスを披露している。ダニエル・ウェルベックへのスルーパスやウェイン・ルーニーとの連係から決定機を生み出し、辛口で知られるイングランドのメディアからも高い評価を受けた。

「香川というエクセレントなアタッキングMFの存在は、ファーガソンにとって大きな問題だ。香川、ルーニー、ロビン・ファン・ペルシーの3人をどの ように配置するのか悩みが生まれるのだから(テレグラフ紙)」と、既にプレミアでの実績がある2人のビッグスターと並び称されるほどの印象を植え付けてい る。

そしてフルアム戦、ファーガソンはルーニーをベンチに置き、再び香川をトップ下で起用。香川は類まれなボールタッチからリズムよくパスを供給し、 自らシュートを狙う積極性を見せた。流れの中からでなかったにせよ、初ゴールを決めてチームの勝利に貢献している。しかし、この日の香川のパフォーマンス は、ドルトムント時代はもちろん、エヴァートン戦と比較しても満足なものではなかったと言える。

供給されなかった縦パス

一番の原因は連係不足、何より香川へ通されるべき縦パスが供給されなかったことだろう。

香川の最大の持ち味のひとつはバイタルエリアにおける繊細なボールコントロール。ドルトムント時代には、そのタッチから数々の得点を演出し、同時に自らも得点を挙げてきた。

しかしフルアム戦で香川に供給された縦パスは数えるほど。この日、セントラルハーフに起用されたトム・クレヴァリーとアンデルソンは、ヌリ・シャ ヒン(現リヴァプール)やイルカイ・ギュンドガンのようなゲームメイカーではなく、繊細なパスを通せるようなタイプの選手ではなかった。よって、中盤での 展開力はものたりないものだったし、ファン・ペルシーも含めて前線の選手が反転して前を向けるような鋭い縦パスはないに等しかった。

フルアムの守備陣がスペースを与えていなかったこともあるが、結果的に攻撃がサイドに偏り、香川の持ち味は生かされなかったと言える。サイドへ開き、パスを受けようとした時ですら、スムーズにパスが通されたシーンは少なかったのも気になった。

“香川の生命線”を勝ち取るための戦い

もちろん、このチームにおいての香川のボールの受け方や戦術理解度も成熟していない。とはいえ、背後からパスが出てこなければ香川が生かされない 可能性も十分にあると示唆する内容だった。そしてその原因は、根本的にパスを出せる選手がいなかったチームにおける問題と同時に、周囲からの信頼を得きれ てはいないという香川の課題を浮き彫りにするものでもあった。

繰り返すが、香川は順調なスタートを切った。新加入の選手が周囲と信頼関係を築くためには時間がかかるのもごくごく普通のこと。これから時を重ね るごとに周囲との関係は深まり、シーズン序盤の不安は杞憂に終われる可能性も十分にあるだろう。ただ、逆に言えば小さな歪は時が過ぎるごとに修復不可能な 大きなものへと変貌を遂げていく。

デビューは果たし、初ゴールは決めた。記録の上では申し分ないスタートを切った。だからこそ、次は信頼という見えない絆を紡ぐ必要がある。周囲からの信頼を勝ち取ればおのずとパスは増えるはず。そのパスの数が、香川の生命線だ。

チームメートからも認められる存在となること。初得点を決めた今、それが香川の新たな“指標”となる。

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U-20⑪田中美南選手は、川崎ウイングス出身って知ってた?

タイとのハーフで、メニーナ→ベレーザというのはプロフィールにあったが、川崎ウイングス男子チームでサッカーを始めたのは知らなかった。宇津木選手に続き、A代表まで行きそうな逸材を生み出したウイングス、恐るべし!
http://nadeshikojapan.jp/national_team/2012/u20w/player/mina_tanaka/

去年川崎市シニアリーグで優勝した親爺チームは、今期は1部7位と2部降格の危機に瀕している。 。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

上海申花の財政難

やっぱりなぁ…てなニュースだ。Jリーグ・バブルはここまで酷くなかったけど、今思えば信じられない選手が居たよね。

上海申花のコートジボワール代表FWディディエ・ドログバと元フランス代表FWニコラ・アネルカに退団の可能性が浮上した。イギリス紙『デイリーメール』が報じている。

同紙は、ドログバやアネルカなど大物選手の莫大な給与を支払っているため、上海申花が財政難に陥っていると報じている。ドログバとアネルカに対しては、それぞれ週給25万ポンド(約3100万円)を支払っていると見られている。

また、所属大物外国人選手の1人であるコロンビア代表MFジョヴァンニ・モレノの前所属先ラシン・クラブに対して、上海申花が移籍金を支払っていないことも発覚し、同選手は25日に行われた山東魯能との試合を欠場している。

http://soccerking.s3.amazonaws.com/wp-content/uploads/2012/08/sk_logo.png

2012年8月29日 (水)

FIFA U-20 Women's World Cup Japan 2012 R16韓国戦に向けて

フジテレビがゴールデンに放送してくれたお陰で、10%の視聴率を獲得したらしい。歴史的な出来事だ。

ダイジェストを見る限り韓国は速攻のチームで、⑪JEOUN Eunha ⑳LEE Geummin の決定力は高いが、それに対しDFは組織化されてない感じで、付け入る隙はかなりありそうだ。まずは横パスをカットされないようにして、速攻に備えながらポゼッションすれば大丈夫であろう。勝ち上がって優勝候補のドイツとやって欲しい。

U-17 Women's World Cup Trinidad & Tobago 2010 Final vs.Korea

U-17 Women's World Cup Trinidad & Tobago 2010 S.Final Korea DPR

相変わらずの青嶋アナ・・・

2010_fifa_u17

2010_fifa_u17_2

本田△

最近、香川一色で影が薄い本田。香川・清武がトップ下で活躍しているが、何故でザックが本田を選ぶのかが良く分かる動画。



2012年8月27日 (月)

FIFA U-20 Women's World Cup Japan 2012 スイス戦

前半30分のFKが決まるまでは決定力不足を懸念される内容だったが、この1点で落ち着きを取り戻し、スイスに殆んど何もさせないゲームだった。

吉田監督としては「負けなきゃ良い調整試合」にしたかったようだが、1点取ってからはSB・ボランチも積極的な攻撃参加を展開した。⑰高木・⑦藤田も温存したし、韓国とのR16まで中3日あるので、まあコンディションは大丈夫であろう。

残念だったのは、⑥仲田にチャンスを与えなかった事だ。プレッシャーの掛る決勝トーナメントで活かす為にも、後半7分、西川の3点目が入った段階で使っておくべきだったと思う。

また、田中陽子はトップ下で使って欲しい。⑭柴田も巧いが運動量がないので、3の両サイトが孤立し、結果SBも交えたコンビネーションによるサイド攻撃が出来ていない。序盤攻めているのに点が入らなかった大きな原因。これでは今後決勝トーナメントで苦しむと思う。サイドに流れないワントップには運動量のあるトップ下はマストだし、逆に西川ならシャドーストライカー・タイプの柴田の方が合うと思う。

騒がしいお台場中継が挟まれなかったのは良かった。 ( ^^) _旦~~

Wu20_20120826_swiss  公式ダイジェスト

http://www.sanspo.com/soccer/international/U20_worldcup/women/12/image/tournament.gif

ファーガソン:「香川がユナイテッドを変える」

古狸のファーガソンが、インタビューで全て本当の事を言わないのは分かっているが、フラム戦後に下記のように語っている。

選手交代を見る限りは、ルーニー・ファンペルシー・香川をローテーションで使っていこうとしていたと思う。ところがルーニーが負傷してしまったので、どうするのかが注目だ。

香川としてはチャンスかも知れないが、ルーニーからを除いてまだ欲しいタイミングでパスが貰えないので、その辺りを調整しつつチームメイトの信頼を得る事が大切。その上で、ファンペルシー・ウェルベック・エルナンデス、誰がトップに入っても機能する事を証明すれば良いと思う。

奴ら、自分が世界一だと自負し、自身が活躍する事を「第一」とする個人事業主だもの、そう簡単に香川に美味しい所を持っていかせてくれないのは当然だ。そこが若いドルトムントとの大きな違いだ。その意味で、香川を“利用”した方が自分も“活きる”と考える、ルーニーの真のプロ根性は素晴らしいと言える。

ファーガソンが香川を軸にチームを若返らせ、攻撃をサイドだけでなく中央突破も組み入れたものに変革しようとしているのは確かなので、その為には不安定な守備を何とかしないと拙い。常勝を期待されるチームは、負けが続けば“簡単に勝てる方法”を選択せざるを得ない宿命にあるのだから。

NHK 今週のサッカー番組表

(ロビン・)ファン・ペルシの得点力を最大限に生かすために、我々がプレースタイルを変える必要はないと考えている。なぜなら彼は我々が描いているサッカーのプレービジョンに完璧にマッチするからだ。私がやらなければならないことは、選手たちを適切に選び、最適なコンビネーションを作り出すことだ。これは難しい問題である。もちろん良い意味での問題だ。なんといっても、(ウェイン・)ルーニー、(ダニー・)ウェルベック、チチャリート(ハビエル・エルナンデス)、そして今はファン・ペルシという前線のメンバーが揃っているのだから。

この前線のメンバーに新しく契約した香川も入れたほうがいいだろう。なぜかというと、彼は通常は中盤の選手であるが、とても攻撃的で、前線の役割を完璧にこなすこともできるからだ。一つ確かなことは、もし香川が中盤でプレーをするとしたら、ユナイテッドに得点力の増加をもたらすということだ。昨年ドルトムントで彼が見せた活躍のように。

香川はプレシーズン、そして開幕のエヴァートン戦を通じて非常に印象的な活躍をしてきた選手だ。彼は頭が良く、試合を読むことができ、ボール扱いが巧みだ。そして彼は素早く、ボールをキープすることもできる。これは中盤の選手にとって非常に大切な技術だ。彼はユナイテッドで時間を過ごすにつれて、より周りの選手との連携を高めていけるだろう。

最近のユナイテッドは中盤の選手のゴールが少なかった。ブライアン・ロブソンは中盤から大量に得点を奪い、全盛期の(ポーツ・)スコールズは10点近くを保証してくれたが、最近はそうした得点シーンを演出できていない。私は香川が、こうした状況を変えてくれると信じているし、ファン・ペルシの加入と合わせて、我々が最終的に得失点差で優勝を逃すようなことが起こらないと信じている。

Goal.com

2012年8月26日 (日)

香川プレミア初ゴール

予想通り、エバートン戦で良くなかったルーニー・ナニ・スコールズを変えてきた。開幕戦のエントリーで述べたように、ファーガソンが香川を攻撃の軸としている事がこれで確定した訳だが、ごっつぁんまで頂いちゃって、やっぱり持ってるなぁ~ delicious

ただ、現段階で香川の特質を一番理解しているのはルーニーなので、是非一緒に使って欲しいが、バイタルで中途半端なポジションを取っている香川を、即座に活かせるのはバルサの選手達だけかも知れない。

それ程彼のポジショニングは秀逸だし、後半23分、ルーニーと交代で退場する際の観客のスタンディング・オベーションにも痺れた。
夢の劇場75,352人の観戦レベルも素晴らしい。

いつか、セスクと交代して後半からカンプ・ノウに登場する香川を見てみたい。

Unitedhulham_2

香川カメラ


前半フル


後半フル

2012年8月25日 (土)

イニエスタ・カメラ

1試合、ずっとイニエスタを見ているだけでも楽しいかも。

FC Barcelona 3-2 Real Madrid 23/08/2012 スーペルコパ第1戦



香川の開幕戦とスーパープレー集

日本のメディアでは、開幕戦の香川に対する英国メディアの記事で溢れかえっている。負けている試合で、何故ファーガソンが彼を最後まで出場させたかを、自分で分析出来ないのが情けない。

巧くて速い香川の最大のストロング・ポイントは、ゴールまでの絵が瞬時に描けることにある。自分で行くのかパスを選択するのか、確率の高い方を選択出来るし、パスを選択しても自分が最終的にシュートする場面まで見えていると思う。

今のユナイテッドにはいないタイプの選手で、だから監督が欲しがり、そして獲得したのだ。

ファンペルシー加入で競争激化と書いていた記事もあったが、むしろ香川がより活きる為に必要なタイプのFWで、今一番危機感を感じているはルーニーだと思う。ストライカーとサイド・アタッカーの人材は豊富なユナイテッドにあって、 香川と相性の良いFWはアシストも出来る万能タイプ。つまり、ルーニーかベルバトフでありファンペルシーなのだ。

4-2-3-1でファンペルシーが入れば、ルーニーは左サイドに押し出されると思うし、このまま調子が上がらなければベンチもあり得る。4-4-2だと香川がベンチかな。

あと、攻撃に関してのファーガソンの悩みはボランチだと思う。開幕戦でも、DFの間で半身で構えている香川に対し、スコールズは楔を入れられず、安全なサイドに散らすことが多かった。少なくとも4回の決定機を作った香川は、もしシャビのようなパサーが居れば、倍の得点機を演出し、逆転も出来た筈。

まだ相互理解が足りない部分もあったとは思うが、香川が反転する為に欲しがっている方の足へ、速くて正確なパスを供給するには、今のボランチでは役不足だ。CLで今度こそバルサを打ち破る為に、是か非でも補強したいポジションであろう。

開幕戦を見る限り、ファーガソンは香川を攻撃の軸としているが、早いところ“結果”が必要なのは言うまでもない。



2012年8月24日 (金)

キャプテン吉田 ココロを整えた

Sportiva に掲載された吉田キャプテンの気持ち。やはり彼自身が一番成長したと思う。

●スペイン戦で五輪初勝利
長かった……。試合もそうだけど、(僕自身の五輪)初勝利ま でかなり時間がかかりました。(初めて)メンバー入りした北京五輪(3連敗)から4年間の時を経て、初戦のスペインに勝てたのは感慨深いものがあった。で も、グループリーグを突破することがひとつの目標だったので、満足することはなかった。僕が満足してしまったら、ほかの選手にも影響すると思ったから、常に次を見据えていた。(勝利は)奇跡か必然か? 僕らからすると、しっかり準備してきた結果なので、必然だと思いたい」

●長谷部誠の大変さを痛感

「キャ プテンだからといって、何かを変えるということはなかった。強いて言えば、雑用が増えるだけ。今になって、(A代表キャプテンの)長谷部(誠)さんの気持 ちがよくわかりましたね。というのは、長谷部さんがかつて『記者会見が大変なんだよぉ~』と漏らしていたんですけど、本当にそうだなって思いましたから (笑)。そうした長谷部さんの辛さも今回わかったので、これからは少しでもサポートできればいいな、と思います」

●チームが変わった瞬間
「大会前の7月19日にミーティングをしたんですよ。そ れが、すごく生きていると思う。僕だけでなく、バックアップメンバーのGK林(彰洋/清水エスパルス)くんなども発言してくれて、その際に一度、自分たちの疑問点をすべて吐き出せたのがよかった。そこから、まだ本番に向けて修正する時間もあって、それがまた好都合だった。話し合ったのはいろいろなこと。戦術のことだったり、ゲームの入り方だったり、(試合への)気持ちの持っていき方だったり……。その結果、僕が初めて合流したとき(壮行試合のニュージラン ド戦/7月11日)と比べたら、はるかにチームはよくなった」

●オーバーエイジの喜び

「と にかく、このチームはだいぶ変わった。最初に合流したときにはどうなることかと思ったけど、オンとオフのメリハリが効く、すごくいいチームになった。ミー ティングでも、最後のほうはほとんど言うことがなかった。本当にいいグループになって、オーバーエイジを引き受けてよかったな、と今は思っている」

仲田“汚名返上弾”決めるぞ

仲田、男前だぞ!

Photo_4 2-2で引き分けた22日のニュージーランド戦でオウンゴールのミスをしたMF仲田歩夢(あゆ、19)=INAC神戸=は、この日も傷心の表情。それでも「次の試合で挽回を」と、26日のスイス戦(東京・国立)で決勝トーナメント進出を決めるゴールを誓った。

沈みがちな思いをボールとともに蹴り飛ばした。ニュージーランド戦から一夜明け、MF仲田は自分の足でのリベンジを誓った。

「何であんなことになっちゃったんだろうと…。次の試合で挽回できるプレーをしたい」

常盤木学園で高校時代を過ごした宮城県でのW杯2戦目。しかし、開始11分にクリアミスをし、「公式戦では経験がない」というオウンゴールで先制点を献上。その後のプレーも精彩を欠き、18分後には屈辱の交代を命じられた。 

仲間は引き分けに持ち込んだが、赤く腫らした両目からは宿舎でも涙が止まらなかった。この朝の移動の際も、チームの最後尾を歩いた。

前夜の交代は定位置の2列目左から、試合途中にポジション変更された右サイドで機能しなかったことも要因だった。「どこでも臨機応変にできなければ」と、この日のミニゲームでは積極的にサイドを変えてパスを繰り出した。

「美少女レフティー」と注目され、今春は強豪のINAC神戸に入団した有望株。しかし、「自分は見た目などで取り上げられることが多くて、悔しい思いをしている。やっぱり、サッカーで評価されたい」との思いが常にある。

次のスイス戦は国立競技場が会場。仲田にとって初となる“聖地”のピッチ。ミスのショックを乗り越え、輝きを取り戻すには十分の舞台だ。

「逃げてはいられない。目指している目標は常にそこ」と自らのゴールも宣言。決勝トーナメント進出へ、強い視線を前に向けた。 http://www.sanspo.com/soccer/news/20120824/jap12082405050004-n1.html

ではもう一つ、流石日刊ゲンダイと言う記事を。

U―20女子W杯初戦でメキシコに完勝したヤングなでしこ。「あの可愛い子は誰?」と評判だったのが、左MFでプレーした仲田歩夢(19)だ。

生まれは山梨。高校女子サッカー界の名門・常盤木学園高(仙台)に進み、今春、鳴り物入りでINAC神戸に入団。6月23日の福岡AN戦で公式戦初ゴールを決めた。

名前の歩夢は「あゆ」と読む。ニックネームは「ぶり」。ぶりっ子の“ぶり”である。

「地元クラブでプレーしていた中学の頃から“色白で可愛い”と評判だった。常盤木学園高時代には、追っ掛けが出現するほどの人気者。本人も有頂天になり、特に男子サッカーファンの前では極端にぶりっ子になるので周囲も半ば呆れつつ、あっという間に“ぶり”のニックネームが定着した」(マスコミ関係者)

INAC神戸入りした際、某雑誌のインタビューで「テレビや雑誌にもたくさん出たいし、いろいろな業種の人とも知り合いたい」と答え、INAC神戸の先輩選手から「チャラチャラし過ぎ」と総スカンを食ったというウワサも流れた。

もっとも、プレー自体は、利き足の左足を駆使した変幻自在のドリブル突破、相手DFの意表を突くラストパス、高い決定力でU―20世代の中では傑出した存在である。

「技能派レフティーで左右のCKやFKのキッカーを担当。ただ蹴り込むだけではなくて、局面に応じて蹴り方、弾道、スピードを使い分けるなど多彩なキックでチャンスを演出する。吉田弘監督が『トラップ前に体の向きで相手選手を惑わして逆を取り、ワンタッチで抜き去るプレーを自然にこなせる』と評価していたが、将来のなでしこレギュラー候補として期待できます」(サッカージャーナリスト・六川亨氏)

22日のニュージーランド戦も“ぶりっ子”仲田のプレーは要注目!  (日刊ゲンダイ2012年8月22日掲載) ゲンダイネット

Jリーグを創った男・佐々木一樹 

Photo_2 最近、なでしこの予選リーグ2位通過をアンフェアだとして物議を醸したサッカー評論家の大住良之氏が、佐々木元Jリーグ広報室長について、そのJリーグを創設前から一貫して「裏方」として支えてきたヒトとして、5月から全8回に渡りスポーツナビに連載していて、今月が第4回。とても興味深い内容なので、是非ご一読を。

以前このブログでも、森健兒「いま沈黙を破る」で書いたように、見ず知らずの私も個人的にとてもお世話になった経緯がある。

Jリーグが誕生して20年。

それは日本という国にとって、右肩上がりで続いた怖いもの知らずの経済成長の時代が終わり、いくつもの困難を経て「質的な変革」を迫られた20年間だった。そしてその時期に日本全国でスポーツ環境の改善が飛躍的に進んだことは、Jリーグの存在、そしてその理念に基づいた積極的な活動と無関係ではない。いや、そのけん引役となったものこそ、Jリーグだった。

サッカーの面でも、1968年のメキシコオリンピックから20年以上も世界の舞台に立つことができなかった状況から、アジアカップで4回優勝、FIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップ4回連続出場、うち2回はベスト16と、世界に認められる存在に急成長した。

8府県10クラブから始まったJリーグは、2012年には29都道府県40クラブに拡大、それぞれのホームタウンで不可欠な存在となって地域の人びとに喜びや生きがいを与えている。

そのJリーグを創設前から一貫して「裏方」として支えてきたのが、佐々木一樹さんだ。「プロリーグ設立準備室」事務局長からJリーグの初代事務局長、広報室長、理事、常務理事などの立場でリーグ運営に当たり、現在はJリーグエンタープライズ代表取締役社長。

Jリーグ20周年企画として、佐々木さんが語る「Jリーグ裏面史」(といってもどろどろした話ではない)を、これから8回にわたってお届けする。http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jleague/2012/text/201205300007-spnavi.html

家族への感謝を示したビジャに罰金処分



スペインサッカー連盟(RFEF)は22日、バルセロナFWダビド・ビリャに罰金処分を科すことを明らかにした。19日のレアル・ソシエダ戦でゴールを決めた際に、ユニフォームを脱いでTシャツを見せたことが理由という。

昨年12月のクラブ・ワールドカップでけい骨骨折の重傷を負い、長期離脱を強いられたビジャは、ソシエダ戦でチームの5-1という大勝を締めくくる5点目を奪取。8カ月ぶりの復活弾に、ビジャはユニフォームを脱いでTシャツを見せた。

Tシャツには家族の写真と、「君たちがいなければ不可能」とのメッセージが記されていた。深刻なケガとの長い闘いにおける家族のサポートへの感謝だろう。だがRFEFは、「ユニフォームを脱いでキャッチコピーを見せた」ことを理由に、ビジャに罰金処分を科すと明かした。

罰金額は2000~3000ユーロと言われている。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/1213/headlines/20120823-00000007-goal-socc.html

そりゃルールなんだろうけど、無粋だね。分かっててやったビジャは男前だ。

04' [1 - 0] カルレス・プジョル
09' [1 - 1] ゴンサロ・カストロ
11' [2 - 1] リオネル・メッシ
16' [3 - 1] リオネル・メッシ
41' [4 - 1] ペドロ・ロドリゲス
84' [5 - 1] ダビド・ビジャ

2012年8月23日 (木)

FIFA U-20 Women's World Cup Japan 2012 NZ戦


Wu20_vsnz_2   公式ダイジェスト

前節大会初戦を良い入り方をし、NZ戦も良いスタートを切ったのに、前半11分・15分の連続失点が試合の流れを変えてしまった。技術的には雲泥の差があるNZに対し、序盤の圧倒した時間帯に決めきっていれば、全く楽勝のゲームだった筈だ。

男子五輪代表と同様に、リードされるとバタ付いて攻め急いでしまう。無謀なドリブル突破やフィフティのクロスでは日本は勝てないし、無理目のパスを何度もカットされていた。解説の清水氏が何度も「やり直しした方が良い」と言っていたが、落ち着いてトップに当ててから展開していけば、この試合もひっくり返せたと思う。

次節、芽の無くなったスイスに引分け以上で予選突破だが、1位突破してB組1位のナイジェリアを避け、ブラジルか韓国とR16で戦いたい。

自殺点の仲田は前半29分に変えられてしまったが、試合の中で取り返すチャンスを与えて欲しかった。
えっ、学生じゃないんだから甘いって?まあ確かにそれが正論なんだけどさ、泣きそうだったじゃん、精神的にもひ弱そうだし…。
はい、私が間違ってます。スイス戦で自力で挽回してくれるでしょう。監督、出してやってよ!

昨夜23:32、ウォルコット・E島特派員から「8番猶本光ちゃんがタイプです…じゃなくて、素晴らしいボランチだと思います。1試合でファンになりました。今日の試合では、確かに田中陽子良かった。得点したけど、むしろ守備がステキでした!」とのレポートが入った。

私だって選手としては道上がタイプですが、総合的には猶本が…

なんつってる場合ではなく、驚いたのはメキシコ戦でCBだったのに、この試合右SBに入った⑰高木。イチオシ左の⑤浜田より超攻撃的だ。トップより前で後方からのロング・フィードに反応したシーンまであった。恐るべし!  lovely

この年代の女子は今回初めて見たので、驚く事が多い。ゴールデンで中継してくれたフジTVには感謝だが、乃木坂まで動員してのゴリ押しはいただけない。世間の盛り上がりや関心はスタンドの空席と比例していると思うし、選手をアイドル的に取り上げる事は必ずしもプラスには働かないと考える。

大人の事情も分かるけど、ここは女子サッカーの将来の為、協会も目を光らせて欲しい。
それにしても周囲から5㌢以上浮いていた佐野アナ、イタかった。


2012年8月22日 (水)

ファイナンシャル・フェアプレー

2009年、欧州の1部リーグにいるクラブの赤字の合計は12億ユーロに上り、これに対して何かをしなければ、欧州サッカー界は大惨事に突入するとして、UEFAで今シーズンから導入されたこのルール、適合できないクラブは、チャンピオンズリーグ(CL)、ヨーロッパリーグ(EL)の舞台から締め出されるという厳しいもの。

欧州内の各クラブに収支のバランスを取るよう求めるもので、UEFAが2010年5月の理事会で規則を決めた。クラブの3年間の赤字の許容額は、4500万ユーロ(約48億円)から段階的に減らされて18年のシーズン終了後に0になる(スタジアム建設や育成にかかる費用は対象外)。13年のシーズン終了後に最初の審査があり、基準を満たさなければ、欧州CLなどUEFA主催の大会へ参加資格を与えないなどの制裁が科される。UEFAは、個人オーナーによる穴埋めも許さないとしている。
( 2011-11-08 朝日新聞 朝刊 スポーツ3 )

つまり、シティのマンスール氏やチェルシーのアブラモビッチ氏のような「パパ」のお手当でお店(チーム)を経営する事は、今後駄目という事だ。

Goal.comに掲載された10のビッグクラブの収支状況診断を、保存の意味で以下に掲載。

アーセナル
 
収入
売上高 2億2300万ポンド
(サッカー関連のみ、以下同)
入場料収入 9390万ポンド
放映権料等 8460万ポンド
商業的売上 4400万ポンド
費用
人件費 1億1070万ポンド
損益 利益・5600万ポンド


診断:「チャンピオンズリーグ(CL)に出場しているエリートクラブの中で、アーセナルはベストの状態と言え る。最終的に(2013年の)取引を再交渉できれば、さらに2500万ポンドを年間予算にプラスできる。アーセナルはFFPを見据えて考えをめぐらせてい る。アーセナルがトップに来ると考えるなら素晴らしいことだが、私にはどうなるか分からない。リッチなクラブというのは、ルールの脇に抜け道を見つけるも のだ」(ペドロ氏、アーセナルファンのサイト『ル・グローブ』を主宰)

バイエルン・ミュンヘン
 
収入
売上高 2億6450万ポンド
入場料収入 5460万ポンド
放送件料等 6830万ポンド
商業的売上 1億4160万ポンド
費用
人件費 1億4600万ポンド
損益 利益・2600万ポンド


診断:「バイエルン・ミュンヘンは18シーズン連続で利益を計上している。特筆すべき達成点であるだけではな く、FFPを考慮しても際立って適合することを意味する。ドイツの有料放送は比較的未成熟だが、バイエルンはヨーロッパの市場を見ても最大級のファンベー スから利益を得ており、ここから得られる収入はヨーロッパでも最大だ」(エマヌエル・ヘムベルト氏、コンサルタント会社『ATカーニー』のサッカービジネ ス専門家)

バルセロナ
 
収入
売上高 3億2590万ポンド
入場料収入 8010万ポンド
放映権料等 1億4580万ポンド
商業的売上 1億ポンド
費用
人件費 2億1900万ポンド
損益 損失・7960万ポンド


診断:「巨額の放映権料収入にもかかわらず、昨季はFFPに違反する状態だった。新体制が縮小を図ったから だ。問題は、借金の多さだ。ズラタン・イブラヒモビッチの獲得と、代理人への手数料に、相当額を費やした。大丈夫だとは思うが少し落ち着いた方がいいし、 もしも高額な選手を手に入れたいのなら、何人かの選手を手放さなければならない」(アンディ・グリーン、サッカー経済ブログ『AndersRed』著者)

チェルシー
 
収入
売上高 2億580万ポンド
入場料収入 6720万ポンド
放映権料等 8230万ポンド
商業的売上 5630万ポンド
費用
人件費 1億7260万ポンド
損益 損失・7090万ポンド


診断:「支出を見直すことなく今夏も大枚をはたくなら、FFPに引っかかることは間違いない。ただしここまで を見るなら、多くの人が想像するよりも、相当に頑張ってきたように見える。1月に相当金を使ったが、商業取引の改善や選手売却、ボーナス削減など、収支と んとんにしようとうまくやっている。狂っているように見えるが、明らかに彼らなりの方法がある」(スイス・ランブル氏、サッカー経済ブロガー)

ユヴェントス
 
収入
売上高 1億6780万ポンド
入場料収入 1380万ポンド
放映権料等 1億850万ポンド
商業的売上 4550万ポンド
費用
人件費 1億2180万ポンド
損益 利益・700万ポンド


診断:「FFPの基準に挑戦するにあたり、イタリアのクラブではポールポジションに立っている。ユヴェントス はカルチョーポリの痛手からの復活のために奮闘した。ただし、クラブの将来的成功には、新しいスタジアムが大きなポイントとなるだろう。クラブの長期的な ビジネス計画は、間違いなくイタリアのクラブの中で良い位置を占めるのに役立つだろう。ピッチ内でも、それに見合う状態になることが求められている」(ス イス・ランブル氏、サッカー経済ブロガー)

リヴァプール
 
収入
売上高 1億8450万ポンド
入場料収入 4290万ポンド
放映権料等 7960万ポンド
商業的売上 6210万ポンド
費用
人件費 1億2110万ポンド
損益 損失・1990万ポンド


診断:「チェルシーやマンチェスター・シティ、さらにはマンチェスター・ユナイテッドと比べても、リヴァプー ルはそれほど苦しまないだろう。トップ6クラブを見ても半分より上にいるが、チャンピオンズリーグ(CL)は大きな問題だ。伝統的にも、彼らは過去4年間 で3年はCLに出場することを前提に予算を組んできた。だが来季はCLに出場できないだろうし、その後のシーズンにも疑問符がつく」(トム・キャノン氏、 ユニバーシティ・オブ・リヴァプール・マネジメント・スクール教授)

マンチェスター・シティ
 
収入
売上高 1億2510万ポンド
入場料収入 1820万ポンド
放映権料等 5400万ポンド
商業的売上 5280万ポンド
費用
人件費 1億3330万ポンド
損益 損失・1億2100万ポンド


診断:「FFPの基準を満たすにあたり、明らかに問題がある。来季CLに出場するとしても、そのコストを完全 にカバーすることにはならないだろう。借金を減らすために、数名の選手を処分して、人件費を下げなければならない。そのようにして、あるべき場所へたどり 着く必要がある」(エマヌエル・ヘムベルト氏、コンサルタント会社『ATカーニー』のサッカービジネス専門家)

マンチェスター・ユナイテッド
 
収入
売上高 2億8640万ポンド
入場料収入 1億20万ポンド
放映権料等 1億480万ポンド
商業的売上 8240万ポンド
費用
人件費 1億3170万ポンド
損益 損失・8360万ポンド

診断:「彼らは大丈夫だ。ユナイテッドの借金の問題は、クラブを破産させるほどのものではない。毎年多額を無 駄にしているのも事実だ。だが現状では。処理が可能な無駄であり、問題になるとしたら、クラブが数シーズンにわたってCL出場を逃した場合だけだ」(アン ディ・グリーン、サッカー経済ブログ『AndersRed』著者)

ミラン
 
収入
売上高 1億9310万ポンド
入場料収入 2570万ポンド
放映権料等 1億1550万ポンド
商業的売上 5190万ポンド
費用
人件費 1億5770万ポンド
損益 損失・880万ポンド


診断:「収入を増やして収支五分五分に持っていくことは可能だろうが、それは将来的なことだ。商業ベースの拡 大と、新しい(あるいは改修された)スタジアムに大きく頼ることになる。ミラノの最新の結果はUEFAの基準の範疇だが、それが可能になったのは、カカー の売却があったからこそだ。あんなことは毎年繰り返すことなどできるわけもなく、だからこそ経費削減が求められる」(スイス・ランブル氏、サッカー経済ブ ロガー)

レアル・マドリー
 
収入
売上高 3億5910万ポンド
入場料収入 1億570万ポンド
放映権料等 1億2990万ポンド
商業的売上 1億2350万ポンド
費用
人件費 1億8390万ポンド
損益 利益・1970万ポンド


診断:「今後数年間、特にFFPが発効するために、レアル・マドリーの収入パワーはピッチ上でのアドバンテー ジに直結しなければならない。収入を最大限にアップし、マネーリーグでもバルセロナを上回るために、白い巨人は2009年に獲得したスター選手たちに、国 内リーグとCLにおいて、獲得費用に見合った活躍をさせる必要がある」(デロイト・スポーツ・ビジネス・グループ)

2012年8月21日 (火)

香川 プレミアデビュー戦

前半フル

後半フル

例によってナマモノなので、お早目に。

Photo

Evertonunited_20120820_2

2012年8月20日 (月)

FIFA U-20 Women's World Cup Japan 2012 メキシコ戦

文句なしの快勝。トップ下と2列目の左を先のカナダとの親善マッチから変えてきたが、その柴田が結果を出した。その得点がチームに落ち着きをもたらした。

後半から⑨田中・⑩横山が入ると、攻撃はより活性化してほぼ一方的な展開となった。鈴木(隆)特派員から「ヤングなでしこを見て、前を向くトラップのうまさにドキッとすることがありました。」とのコメントが届く程、テクのレベルは高かった。

⑧猶本のスーパー・ミドル、森三中・大島似の⑩横山の無回転、PKをもぎ取った⑪田中美南の突破、すべて素晴らしかった。
4点取られたら5点取れと言う監督方針のもと、兎に角、仕掛け倒した試合展開が良かった。やはり初戦の先取点は値千金だ。

下記のYouTubeで日本の得点が入る度に、メヒコ・アナのテンションが下がっていく様子がカワユイ。

日本対メキシコ公式動画

Wu20 日本代表メンバー表  ■先発メンバー


流れるコメントは、右下のスイッチで消せます。

Wu20_2

2012年8月18日 (土)

サッカー人として by 三浦知良

「五輪で男子サッカーが44年ぶり4強」。事実だけど、44年にことさら注目するのはどうなのかな。比べて語るのは無理があるよ。

昔の五輪はプロが出ちゃいけなかった。国によってはトップチームを送り出せなかったかもしれない。原則23歳以下と条件がついた1992年大会からは新しい大会になったといえるほど。状況も基準も変わったのだし、別の価値を認めた方がいいんじゃないかな。

僕が感心したのは五輪代表のコンディションの良さ。Jリーグができて20年、コンディションを上げ下げするルーティンを選手もスタッフも積んできた。集団としてピークを合わせるのは難しい作業なのだけど、日本は「本番への持っていき方」がうまくなったね。

日本は強くなったともいわれる。でもホンジュラスもモロッコも、どの国も強くなっている。どこが勝ってもおかしくなく、日本が1次リーグで敗退してもおかしくなかった。戦った選手たち本人が最も感じたと思う。勝利は紙一重だと。

裏を返せば「日本も決勝まで進んでブラジルに勝つチャンスがある」と感じた。今回のブラジルはスキもあった。エジプトから先に3点取って、2点を取られる。本当に強ければ3-0で終えられる。若いブラジル選手にそう話すと「先に3点入れたから油断したんだよ」。だから言っておきました。「そういう泊断がよくないの。君も」。まだサッカーの怖さを十分味わっていないんだろう。

「日本の野球はだいぶ変わりました」と元プロ野球選手の仁志敏久さんが教えてくれた。大リーグが身近になり、投手の投げる球種や技術は大きく影響を受けた。たぶんサッカーも同じ。どこででも、世界のあらゆるサッカーを間近で見られて、取り込みやすくなった。今の子どもたちのトラップやボールの蹴り方は僕らのころとはだいぶ違う。

でも昔が劣り、現在が優れるというわけじゃない。ロマーリオが「ペレの時代なら、俺は2000点取れた」と一豪語したことがある。昔は今ほど守備が厳しくなかったから。するとメディアは「ペレが今の時代にいたら、3000点は入れられるよ」。現代のトレーニングや体調管理の知見・技術があれば、キング・ペレはもっとすごかったと。

フットボールの熱源 by 吉田誠一 「厳しい条件を利用して」

本日プレミア開幕とあって、日経新聞でも大々的に取り上げられている。
香川、いざ夢舞台 プレミアリーグきょう開幕 「結果残す」強い覚悟 by 吉田誠一 (8/18)
ライバルはルーニー 香川、マンUで熾烈な争い by 原田公樹 (8/17)

下記は8/15の記事。

こんなことをしていて大丈夫なのだろうかと見ている側は心配になる。香川真司が加入したマンチェスター・ユナイテッドは7月中旬に選手を集めると、すぐに世界ツアーに出た。

南アフリカ、中国、北欧を回り、8月11日にドイツで最終戦を戦うと、1週間後にはもう開幕戦という日程だ。つまり、合宿を張って、開幕に向けた集中的なトレーニングをしている暇はない。しかもツアーの間はスポンサー向けのイベントなどで選手は忙しい。

世界的なビッグクラブの宿命なのだろうが、中堅以下のクラブと比べると、準備の点ではハンディを負っている。当然、厳しい条件の中でチームは工夫をしている。

試合の前日は軽くミニゲームをして終了するのが普通だが、マンチェスターUは試合に向けた調整はしない。開幕から逆算し、親善試合の前日だろうが、計算上、フィジカルトレーニングが必要な日には体をいじめる。

上海に滞在中は食事、睡眠の時間を大幅にずらして、選手を欧州の時間に合わせて生活させた。数日の滞在で欧州に戻るのだから、その後のトレーニングを考えると、体内時計を欧州時間のままにしておいたほうがいいという考え方らしい。

欧州選手権に出場した選手は休養させたため、ツアーの前半は一部の主力を欠いた。そこで親善試合はいわば若手のテストの場とした。バレンシアをSB、キャリックをCB、香川をセントラルMF(ボランチ)で起用するなど、本職ではないポジションにポンと入れて適性を見る。

選手がそろわないことをハンディとせず、いいように利用してしまうところはさすが。バタバタしながらも、開幕時には何となくチームができあがっている。こんな離れ業ができるのは、力量のある選手ばかりだからではあるが。  [日経 2012//8/15]

2012年8月17日 (金)

FIFA U-20 Women's World Cup Japan 2012 備忘録

FIFA 公式HP  ●WIKI  

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決勝トーナメント 組み合わせ

2012年8月15日 (水)

日本代表 ベネズエラ戦

結論から言って、ベネズエラはオーガナイズされた良いチームだった。それに対し日本は、「シーズン直前に怪我したくない」オーラ満載のゲームだった。

勿論代表チームが「生活保証」してくれる訳ではないので、みんな「個人事業主」として当然な考え方だ。が、その中で「危機感」のある岡崎はファイトしていたし、評価に値するプレーをした。吉田だってフィジカル的には相当厳しかった筈だ。

また、解説の金田さんも選手交代に異を唱えていたが、ザックは何故宮市を呼んでおいて試さないんだろう。素人の私ですら、この段階で香川のトップ下と合わせてテストしておくべきだと思うのだが。

パラドックスになるかも知れないが、ザックはトルシエ的危機感をスタメンに与える必要がある。コンディションもあると思うが、この日の香川・前田・長友・長谷部・遠藤の腰の引けたプレーと、本田・岡崎・駒野・細貝そして吉田の気合の入ったプレーを、私は忘れないでいたい。最後の最後に、信用出来るのは誰なのかを。

FIFA U-20 女子ワールドカップ ジャパン2012

今週末19日から開催されるが、前哨戦として13日ゴールデンにカナダとの親善マッチが放映されたが、その視聴率は5%と厳しい数字だった。フジテレビのアイドル的な盛り上げ方にも問題がある。もう少し地に足を付けたやり方を望みたい。

このチームを初めて観戦したが、ストロング・ポイントはMF、弱点はCBとCF。ただ、各個人の技術は現なでしこより相当高い。即なでしこに合流させるべき選手が何人もいた。FWからコンバートされた左SB浜田・ボランチ猶本と藤田・トップ下の田中陽子が良かった。

特に、前半トップ下で後半ボランチに入った田中陽子は別格に素晴らしい。運動量があり足元に収められ、パスも出せてシュートも打てる。澤と宮間を足して倍増したようなレベルで、将来のなでしこの攻撃を牽引する事は間違いない。

適性は明らかにボランチよりトップ下で、前半殆どの攻撃は彼女を経由していて、時間も作れるので、左SB浜田の推進力を活かす事が出来ていた。

猶本はクレバーで全体が俯瞰出来るタイプ。怪我で離脱の京川と岩渕が居れば、確実に優勝が狙えるチームだと感じた。

http://www.metro.tokyo.jp/INET/BOSHU/2012/07/IMG/22m7qb00_01.gif 日本代表メンバー表

U-23日本代表総括

冷静になった今、五輪男子サッカーを総括してみようと思ったのだが、sportsnaviに掲載された小澤一郎氏のコラムが素晴らしい内容だったので、保存の意味も含めて全文掲載してみる。

「4位」という結果から得た収穫と課題

■ 胸を張って帰国するだけの結果と内容

 U-23韓国代表との3位決定戦に敗れ、44年ぶりの銅メダルを逃したU-23日本代表。この韓国戦を最後にロンドン五輪での戦いを目指し、2010年 の立ち上げから約2年に渡り活動してきた関塚ジャパンも解散。関塚隆監督が韓国戦後の会見で「この五輪の日程で6試合を戦ったことは必ず生きる」と話し、 各選手からも「次はA代表で」という声が出ている通り、今回のロンドン五輪での6試合を通じて得た手応え、自信、課題といったもの全てを財産として、A代 表、そして次のワールドカップ(W杯)での戦いにつなげてもらいたい。

 メキシコとの準決勝、韓国との3位決定戦に敗れ、2連敗という形でエンディングを迎えた関塚ジャパンだけに、再び本大会前のような批判や辛らつなコメン トも散見されるが、大会前の期待値からしても十分に評価できるだけの五輪であり、メダルなしではあるが胸を張って帰国するだけの結果と内容を見せてくれ た。そもそも、グループリーグで優勝候補本命とされたスペインと同組となり、2位通過しても準々決勝ではブラジルと対戦という予想であった以上、大会前の 関塚ジャパンがベスト4入りする姿を描いていた人間は「多くなかった」どころか「皆無に近かった」というのが事実だろう。この前提をまずは提示すること、 「4位」という結果にきっちりとした評価を与えることをした上で、U-23日本代表のロンドン五輪での戦いを総括したい。

■ 本大会仕様のカウンターが機能

 収穫としてはまず挙げておきたいのが、本大会仕様の『カウンターサッカー』が日本における「カウンター」の概念を覆すほどのクオリティに仕上がった点。 通常、カウンターサッカーは「弱者の戦術」として引いて守る籠城(ろうじょう)作戦として認識されるが、ロンドン五輪で日本が実践したカウンターは技術や ポゼッション力で上回るスペインのような相手に対しても前線から激しいプレッシングを連動させ、高い位置でボールを奪い、一気にゴール前まで持ち込む強気 のサッカーだった。カウンターの一般的な認識は、「手数をかけずに素早く攻めこむこと」であろうが、攻撃面以上に関塚ジャパンのカウンターは前線からのハ イプレッシャーに特徴があった。

 バルセロナやスペイン代表のパスサッカーが本国スペイン以上に流行中の日本では、知らぬ間に「カウンター=悪」のイメージが定着しつつあるように思う が、関塚監督が一貫して主張し続けた「攻守に連動した躍動感、一体感あるサッカー」も「日本らしさ」を表現する一つの方法論であることが、このロンドン五 輪で証明された。加えて、少なくとも五輪という国際大会においては、W杯と同じくアジア予選とは異なるカウンターサッカーが有効かつ必要であることが明ら かとなった。

 今回のベスト4を受けて、今後五輪は「若手に経験を積ませるための大会」という位置付けにはならないし、してはいけない。五輪はW杯同様に本気で狙いに 行く大会でありタイトルで、そのためにも格下相手に「引いた相手をどう崩すか」が問われるアジア予選のポゼッションサッカーとは異なるカウンターサッカー も本大会向けに用意しておかなければいけない。すなわち、サッカーのダブルスタンダード化が求められることになる。

 また、そのサッカーを実現するために個人レベルで必要なスピードとフィジカルコンタクトが、世界レベルで見た時でも通用すると確認できた点も大きな収 穫。韓国戦では相手の高さに屈した感はあるが、その前半に豪快なドリブル突破を何度も見せていた大津祐樹を筆頭に、永井謙佑や清武弘嗣ら攻撃陣は短い距離 で一気にトップスピードに乗ったプレーが目立った。吉田麻也、徳永悠平、酒井宏樹ら守備陣はいわずもがな、立ち上げ当初セレッソ大阪で出場機会に恵まれな かった扇原貴宏のような線が細い選手ですら、相手の激しい当たりに対して簡単に倒れることはなく、「軽い」とつい口走ってしまうようなシーンはなかった。 個人レベルでさらに言うなれば、『ハードワーク』という要素も永井のスピードと同じくらい世界を驚かせたに違いない。特に、清武、東慶悟、大津はいずれも 「90分ハードワークし続けるアタッカー」として世界に日本人選手らしい勤勉さを発信した。ある意味で、「2列目の選手の新境地を開いた」とも呼べるプ レー内容は『日本人選手』のブランド化も推し進めたと言っていい。

■ 引いた相手の崩し方、大会でのピーキングに課題  

逆に課題としてはっきり見えたのは、アジア予選の時から未解決のままだった引いた相手を崩すための攻撃。躍動感あふれるカウンターサッカーで1次リーグを首位通過した日本をしっかりと分析したメキシコ、韓国はしっかりと日本対策を講じてきた。両国に共通していたのは、永井に突かれると怖いスペースを消し、日本の前線からのプレスを警戒して深めの位置から逆サイドや対角線へのロングボールを多用することだった。ある意味で、ボールを持たされ、遅攻せざるを得ない状況下に置かれたわけだが、選手たちはカウンターサッカーの時と似たような感覚で素早く前線の永井めがけてボールを入れていき、ことごとく相手の守備網に引っかかっていた。清武も韓国戦後に「引かれたときにどう崩すかは課題」と口にしていた。

 また、スペイン戦後のコラムで不安材料として挙げたピーキング(調整)の問題も課題として残った。大会前の日本の目標がまずは1次リーグ突破で、そのためにも勝ち点が欲しい初戦のスペイン戦にピークを合わせるのは間違いではなかった。さらに、中2日の試合が続く過密スケジュールと試合ごとに会場が替わる移動の問題から、大会に入ってからのコンディション調整は難しく、関塚監督をはじめとするチームスタッフのミスと批判することはできない。ただし、直前の親善試合3試合であれだけ先発メンバーや選手のポジションを入れ替え、バックアップメンバーにもたっぷりと出場機会を与えておきながら、本大会に入りメンバーを固定し過ぎたさい配には苦言を呈しておきたい。

 決勝トーナメント進出を決めた後、第3戦のホンジュラス戦ではうまく選手を入れ替えたとはいえ、五輪で今回の日本が採用したカウンターサッカーで勝ち抜くためには少なくとも前線のターンオーバーは必須だった。杉本健勇や宇佐美貴史の使われ方も中途半端で、リードされた状況で投入された杉本、宇佐美がピッチに足を踏み入れた瞬間にチームへ何も伝えず(監督からの具体的な指示がなかった証拠)、前線でターゲットとなるべき杉本がサイドに流れてボールを受ける、ないしはクロスを上げるシーンが何度かあるなど交代カードの意図が不明確な面も見えた。

■ 状況に応じて戦い方を使い分けることが重要

 とはいえ、ここで挙げた2つの課題は個別のものではなく2つがセットとなっており、収穫と課題も表裏一体だ。どれほどいい準備をしてコンディションを整えても、消耗の激しいカウンターサッカーで五輪のような大会を勝ち抜くことは難しい。だからこそ、ポゼッションサッカーの精度を高めてボールとエネルギーのロスを最小限に抑え、引かれた相手、状況でも崩せるサッカーを身に付けておかなければいけない。収穫のところでサッカーのダブルスタンダード化と記したが、ポイントはアジアでも世界でも対戦相手や試合状況に応じてそれぞれのサッカーを使い分けることであって、「アジアではポゼッション」、「世界ではカウンター」とはっきり区分けすることではない。

 そのためには育成年代からポゼッションサッカーをベースとして、相手を崩すためのパスワーク、時間もスペースがないエリアでも有効なプレーができるシャープなボールフィーリングを身に付ける必要があるのだが、日本の育成の現状はいまだ「カウンターかポゼッションか」の二者択一となっている。いずれのサッカーでも選手にパーフェクトスキルを身につけさせるためには、ポゼッションをベースとしたチーム作り、サッカーの中で選手個人のベースを上げていくのが唯一絶対とまでは言わないものの王道。つまり、育成年代におけるポゼッションサッカーはスタイルや流行ではないのだ。今や世界中の育成機関がバルサを真似てポゼッションをベースとした「いいサッカー」を育成年代から目指しているが、それは「模倣している」のではなく、どのサッカー大国も「いい選手はいいサッカーの中から育成される」という原理原則をおさえているからだろう。

■ 育成でまだやるべきことがある

 メキシコ、韓国に連敗したゲームで本質的に明らかになったことは、大会前に習得したカウンターサッカーが通用しなかったわけでも、戦術や監督のさい配が当たらなかったわけでもなく、育成年代から積み上げである個のスキルやチームとしてのポゼッション能力が総体的に低かったというベース部分の課題だ。ベースがあった上で、五輪、W杯で勝つためのシステムや戦術論を議論することは大いに結構だが、日本の育成の現状はそうなってはいない。各カテゴリーでリーグ戦化が進んでいるとはいえ、ロングボールを多用した一か八かのカウンターサッカーが有効となるような一発勝負のトーナメント大会が各年代で「最も重要な大会」として根付いている。言い換えれば、大会の存在やフォーマットが選手育成の足を引っ張る状態がいまだ続いている。

 五輪やW杯のような国際大会は、結局のところ育成から長い年月をかけて積み上げてきたスキルやサッカーが通用するものなのかどうかを試す答え合わせの場。確かに戦える選手、世界を驚かせるスピードや組織力が日本にあることもわかってきたが、だからといって「日本の育成はうまくいっている」という評価をここで下してしまうことは危険。南アフリカW杯同様に、今回のロンドン五輪でもボールを持った状態でどう相手を崩すのかという部分がはっきりとした課題で出たということは、日本の育成でまだ解決されていない課題、やるべきことがあるという証拠だろう。

 メダルを逃してしまったことは残念ではあるが、メダルを獲得していれば各メディアから感動エピソードが湧き出し、過剰な持ち上げ方をされたということを想像するならば、収穫と課題を冷静に見つめ、育成を見つめ直すことができるロンドン五輪での「4位」という結果は悪くない結果だ。

             
小澤一郎(おざわいちろう)
1977年生まれ。京都市出身。早稲田大学卒業後、2年の社会人生活を経てスペイン・バレンシアに渡る。2006年からサッカージャーナリストの仕事を始 め、以後リーガ・エスパニョーラを中心に幅広く活動。日本とスペインで育成世代のコーチ経験を持ち、指導者的観点からの執筆を得意とする。著書に『スペイ ンサッカーの神髄』(サッカー小僧新書)。有料メールマガジン「小澤一郎の『メルマガでしか書けないサッカーの話』」 (http://www.mag2.com/m/0001172031.html)も配信中。Twitterのアカウントは、@ichiroozawa                
            

いつもと違うタカ派のセルジオさん

ルール(五輪憲章)に則り、それを破った選手は罰せられ、防止できなかった韓国オリンピック委員会が責任を取ればよいだけの事で、それと韓国大統領の行為は別問題だと思うが、これを機会に歴史を勉強してみるのも良いかも知れない。

外務省のページ  ●Wikiのページ  ●オリンピック憲章

独島プラカードより問題なもの by セルジオ越後

ところで日韓戦後に、韓国のパク・ジョンウという選手が「独島は我が領土」というプラカードを掲げたとして、波紋を呼んでいる。IOCが調査に乗り出し、該当選手は表彰式に参加しなかった。

この選手の行為は褒められたものではないけど、大統領がいきなり上陸したことに比べたら、たかが一選手のプラカードなど大したことではない。過剰に反応す ることは、同じ土俵に立つことと同意だよ。それよりも批判すべきは、韓国大統領の行為であり、それを許してしまった、あるいは対応できない日本の政府だろ う。

日本の総理大臣は、竹島に行ったことがない。自分の国ならとっとと行けばいいじゃないか。それが、相手国の顔色を気にして、問題を先送りにする情けない政 治的判断が、今回のような事態を生んでしまったのだ。日本は韓国に試合で負けて、外交でも負けたということだ。それが一番問題とすべきことじゃないかな。

政治とスポーツが別であるというのは綺麗事だ。IOCやFIFAが、何より一番政治まみれだろう。国と国との争いになる以上、両者はどうしても切っても切 り離せないものであり、ときに互いを利用しあいながら進んでいくものだ。これは受け入れざるをえない、しょうがないことだと思うね。


J-CAST ニュース

五輪憲章は、個々の競技者やチームが違反行為を行った場合の処置を定めている。それによると、五輪大会の出場について一時的または永久に「欠格」となるか除外される、また失格や資格認定が取り消されるとある。失格・除外の場合は、憲章に違反して獲得したメダルや賞状はIOCに返還しなければならない。これに照らし合わせると、今回の行為でメダルはく奪、さらには今後の韓国サッカーチームの五輪出場に影響を及ぼす可能性がある。

2012年8月12日 (日)

ロンドン五輪男子 決勝戦と日本サッカー

メキシコの文句ない完勝だった。

予選リーグでは全く噛合ってなかったOA枠のペラルタが、日本戦での得点で気持ち的に楽になったのだろうか、肝心な場面で2得点の大爆発。

昨日の3位決定戦のエントリーで、五輪のレギュレーションではハイ・プレスのサッカーは無理と書いたが、メキシコは最後まで足が止まらなかった。何故なんだ?

金メダルと言うモチベーションもあっただろうし、ブラジルとの対戦と言うのもあったであろう。が、メンタルな部分だけでは説明出来ない何かがあるのだと思う。ほぼ全員が国内組と言う事なので、食生活も含めた共通する要素があるのか。それともフィジコに秘密があるのか。

日本と同方向のサッカーで世界を征したメキシコ。今後の日本が世界と戦う為に、ぜひ協会にはその辺りを研究して欲しい。

ブラジル対メキシコ  公式ダイジェスト


2012年8月11日 (土)

ロンドン五輪男子 3位決定戦

日本が不甲斐ない試合をしたので、何だか書く気が起こらない。負けたからではない、不甲斐ないのだ。

今朝等々力Gで、試合の前にメンバーの親爺達が色々韓国戦の文句を言っていたが、設楽さんが「ホン・ミョンボのあんな古いサッカーに負けたのが悔しい。」と言っていた事が、印象に残っている。

一部の韓国メディアには、「メダル獲得なら監督としてヒディンクと同等、もしくは超える存在になる」とも期待されている、とあった。
期待するのは勝手だが、この試合の采配を見る限り、足元にも及ばないどころか、比べるのも失礼だ。

選手の兵役免除・監督としての将来等々、日本に対して何としてでも勝たなきゃならないのは理解出来るが、「赤き血のイレブン」のようなサッカーをして、韓国協会はどんな評価するのか知りたい。

…と韓国はガチで勝ちに来たのだが、想像していたより「少林蹴球」の度合いは低かった。むしろ、次のシーズンを気に掛けているような腰の引けた温い日本に幻滅した。メキシコ戦でも同様だったが、負けているのに必死に攻める姿勢が見られず、淡々とDFラインでボールを回す姿は、私には堪えられなかった。50歳代の親爺サッカーだって、もうちょっとマジだぞ。臨界点は低いけど。

“釜本先輩”は今頃胸を撫で下ろして、コッソリ祝杯まであげているかも知れない。smile

しかし、昨日の女子決勝の時も書いたが、日本のやり方ではオリンピックでの結果は難しいと言う事がはっきりした。

アメリカ女子・韓国男子も、日本との対戦でブロックを作ってリアクション・サッカーをしてきた事、そして日本男子が良いサッカーを出来たのは、初戦のスペイン戦と中5日のエジプト戦だった事を鑑みても、結果の為には日本的なサッカーをやってたら駄目だと言う事だ。

五輪サッカーのレギュレーションが変わらない限り、アンチ・フットボールで臨むか、その他の対応策を考え出さないとならない訳で、オリンピックそのものへの参加の仕方を考え直す時期に来ているのかも知れない。

セルシオ越中の試合遅報

練習試合 vs.川崎OWLS  8/11 8:00-10:00 @等々力第2G
参加者:提箸・吉崎・友野・設楽・北條・川井・島・歌川・山下・加藤・田中・飯島・永岡・後藤・柘植 15名

① 0-1  
② 3-1  歌川(後藤) 後藤(設楽) 川井(歌川)
③ 2-0  山下(飯島) 川井(山下)
④ 0-2

川崎OWLSに招待して頂いての早朝試合。20分を4本、2勝2敗と言うお上品な結果となり、また呼んで貰えそうだ。

モウイイヨ監督不在の中、友野主将・吉崎副主将の采配で5得点。得失点差では勝利した(?)。(*^_^*)v  
5得点とも40sとは思えない(笑)崩し切った綺麗な得点だった。

1点目:後藤が右サイドを突破して入れた矢のようなセンタリングを、歌川がダイレでゲット。2試合連続ゴールで調子を上げている。

2点目:設楽が左サイドから中へドリブルで切れ込み、右サイドのオープンで待っていたドフリーの後藤に美しいスルーパス。GKとの一対一をキッチリ流し込む。

3点目:ゴール前の歌川に早い楔が入り、本人は「等々力ルーレットからのパス」だと言い張っていたが、傍目にはトラップミスが川井の前にこぼれた様に見えたのだが、兎に角、川井がごっつぁん。

4点目:2トップの飯島が左に流れて受け、高いDFラインの裏へ長いスルーパス。それを山下がワントラップしてGKの脇を抜いた。

5点目:相手のバックパスを山下がインターセプト、GKと縺れたが何とか落としたのを、川井がこの日2回目のごっつぁん。

守備は友野・吉崎のCBが安定した守りを見せ、友野が古傷のヒザを少し痛め、途中から島がCBを務めた。失点は崩されたのではなく、パスミス・クリアミスからのカウンターを受けたもの。

中盤の守備では、永岡の素晴らしい運動量によるカバーリングが光っていた。

4本目はOWLSより年齢的にだいぶ高い事もあり、足が止まった所を押しこまれたので、致し方ない。

2012年8月10日 (金)

ロンドン五輪女子 決勝アメリカ戦

気力・体力ともにアメリカの試合だった。が、その差はW杯決勝の時より遙かに狭まっている。前半の決定的なチャンスの内、どれか決まっていれば結果は変わっていただろう。岩清水のヘッドがポストに当たった時は、運は日本に味方しそうだったのだが…。

エリア内のハンド、熊谷への羽交い絞め、少なくとも2回PK判定をしなかった誤審は、査問委員会行きは必須であろう。

日本は男女とも同じような方法論で戦ったが、運動量を要するこのやり方は、18名で試合間隔の短いオリンピックでは厳しい。

なでしこの時間帯もかなりあり、岩渕のシュートが決まっていれば…てなタラレバは無意味だが、アソコは生粋のストライカーなら、左上隅に打ったと思う。勿論逆サイドに味方もいたし、セオリー的にはファーに打つのが正しい。

GKも基本ニアを抜かれないようにするものだが、あの時ソロの意識は確実にファーにあった。岩渕の体の開き方を見て予測したのか、パスのインターセプトも考えの中にあったのかも知れない。意外と、有能なGKはニアに決められたりする。裏の裏つーやつだ。

素直に健闘を讃え、銀メダル獲得を喜びたい。あっ晴れだ! 男子も頑張って欲しい。男の“手ブラ”は見たくない。

2012年8月 9日 (木)

スパイク・ネタ NIKE Mercurial Vapor8とMiracle3

Nike_vapor8
Nike_miracle3

2つのスパイクはスタッドの色が違うだけの様に見えるが、上がVapor8、下がテイクダウン・モデルのMiracle3だ。

前回のエントリーと同モデルの色違いと言う事だが、アッパーの素材の質感が全く違う。今までのは縦方向に非常に細かなヘアラインがあるが、今回のは天然皮革ぽいシボとしっとりとしたぬめり感がある。 因みに色のシーウィードは海藻の意で、画面では黒に見えるが緑掛った珍しい色。

価格は定価で18,900円と13,650円。物欲沸騰中。 heart01

[追記]
昨夜ショップで現物をチェックすると、両者の差は極めて少なく、アッパーの素材は素人目には区別がつかず、全体の重さもほぼ同じ、内部ライニングがVaporの方が少し薄い位。

コンパを考えるとMiracleで良いかなぁ…、色的にも上品だし。あとは購入時期で、現在20% OFFだけど、新色は人気でそうなので値下がりを待ってると売り切れるかも。ん~小さい話だけど、こづかい制の自分には大きな悩みだ。

「炎の左サイドバック」のサッカー指南

【新・戦術の極】初公開バイエルンの練習法

ロンドン五輪男子 準決勝メキシコ戦

●準決勝公式ダイジェスト動画 メキシコ・日本戦 韓国・ブラジル戦

ノッティンガムの借りをウェンブリーで返されてしまった。

メキシコのテナ監督は、前回を踏まえた日本対策として、前から強いプレスを仕掛けてきた。
一方、関塚監督は前回と同じ戦い方を選択した。と言うか、他の戦い方は出来ないと言うのが本音だったと思う。

ところが、開始早々から日本選手の足は明らかに重かった。運動量とハイプレスからのショート・カウンターがストロング・ポイントだったチームは、それを繰り出せない上にミスを連発した。

ところが前半12分、大津の個人技で先制。とすれば、ペースを落として体力を温存しつつゲームを落ち着かせるのが定石だが、動けないのに無理してプレスに行ってしまったので連携が効かず、足元が巧いメキシコに往なされ、更に体力を失ってしまう。

今大会初失点を喰らってからは守備陣の連携までおかしくなったが、メキシコが山口・扇原に執拗にプレスを掛けてきた成果だと思う。結局そこから日本のミスを誘発し、後半20分2点目を奪い取る。

後半26分:東→杉本、後半32分:清武→宇佐美、後半38分:扇原→斎藤 と立て続けに交代を投入したが、チグハグな攻撃はまるで機能しなかった。

采配的には、まず永井→斎藤だったと思う。
選手的には、ポストを期待された杉本はサイドに流れる事が多く、宇佐美はまるで使えなかった。

また、ゲームを作れる東・清武・扇原を下げたと言う事は、監督はパワープレーを指示したと思うが、勝っているかのようにバックラインでボール回ししていた。終盤に吉田を前線に上げた時もそのままだった。

結局、吉田の上がった穴を突かれて決定的な3点目を失ってしまう。正に自滅した試合。なでしこがフランス戦終盤、全てを擲ち歯を食いしばったのと対照的だった。

帰りの便で、なでしこはファースト、男子は荷物室なんて事にならないように、3位決定戦は頑張って欲しい。

ただ、相手もメダルを取ると兵役免除と言う人参が目の前にぶら下げられているし、宿敵日本に対してフィジカルを前面に押し出して削りまくってくると思う。

ホン・ミョンボ監督は、気持ちを前面に出す選手が好みのようで、守備力はあるが、個人技で決定的な仕事が出来る選手は見当たらない。肝は開始早々の韓国のハイ・テンションを、如何にヒビらず往なせるかどうかだ。

日本は体調を整えて今までと同じ戦い方をすれば、全く問題なく勝てると思う。

決勝戦は、個人技頼みのブラジル対組織のメキシコと言った図式で、チーム力としてはメキシコが上だと思うので、オモロな試合になりそうだ。

http://fcsaiwai.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2012/07/20/deb_piero-thumb.jpg

2012年8月 7日 (火)

ロンドン五輪女子 準決勝フランス戦 Here Comes The Sun

●準決勝公式ダイジェスト動画 日本・フランス戦  カナダ・アメリカ戦

なでしこはツキを持っていた、と言う勝利だった。

コンディションは日本が上回っている筈だったが、後半の中頃、川澄の運動量が極端に落ちた。大野と交代して入った安藤も運動量はイマイチで、しかも引き過ぎてしまうので、前線で大儀見が孤立し、フランスのパワープレーを中断出来ずベタ引き状態が続く。

逆転は時間の問題と思われたが、福元のファイン・プレーとフランスのPK失敗で、運を引き寄せた。

また「王者に相応しくない戦いぶり」と言われてしまうかも知れないが、なでしこの選手達は形振り構わず、食いしばって勝利を拾った。ここで負けたら、日本女子サッカーの火が消えてしまうかも…そんな必死さが彼女たちを突き動かし、蹴球神を味方に付けたに違いない。

カッチョ悪かったけど、カッチョ良かった。 heart02

一方のアメリカは、力石とノーガードの打ち合いをした矢吹ジョーのようだった。ゴング寸前のモーガンのクロス・カウンター(ヘッド)で乱打戦をモノにした。

こういった場合、心理的にはアメリカの方が勢いがあると思うが、連覇やリベンジを意識して固くなる場合もある。
ミッションを果たしたなでしこには、決勝は自分の為にノビノビと戦って欲しい。

2012年8月 6日 (月)

モウイイヨ監督の試合報告っち ⑦

●川崎市シニアリーグ2部第7節 vs.UNB 8/5 14:45@東扇島
4-0 (前半1-0 後半3-0) 得点:林(東)・歌川(後藤)・後藤・東(佐藤) 8/9訂正
参加者:高島・永岡・犬丸・佐藤・歌川・田中・後藤・林・設楽・吉崎・東・島・加藤 13名
前審判:加藤・歌川・田中・東

炎天下の東扇島だった。参加者の揃うか不安な中、AMのソサイチから残ってくれた東・田中・歌川の3名と、お祭りの中、前審だけに駆けつけてくれた加藤代表には感謝します。

序でに吉崎は前々試合に出場し熱中症気味、島は富士山帰りで高山病気味。不安の残るキックオフとなった。

前半、やはり優位に進めることとなった。いつもなら得点の出来ないまま終わるところだが、ゴール前の混戦で、佐藤がロビングを入れ、ルーズになったところを林がヘディングでゴール。1-0で折り返す。

後半も相手陣内で試合を進め、追加点の欲しい時間が続いたが、後藤の左サイドのドリブルからセンターリングをウタ・クライフがF難度右足ボレーでゴール。いつか見たあのクライフのジャンピングボレーシュートを思い出してしまった。

続いて後藤がゴール。そして佐藤からのクロスをキーパーがこぼしたところを島が押し込んでゴール。試合後、なぜ島がゴール前にいたのか、つぶやきがあったが、島は高山病で記憶がない。

試合全体を思い返すとポゼッションは勿論我々がほとんどを支配した。しかし、いつもと違うのは早い仕掛け、早いクロスをいれシュートで終わったところに勝因になった。ポゼッションも大事だが、早い仕掛け早いクロスが試合を決めることを証明した。オリンピックの解説者に教えて上げたい。

そして、最後まで残って交代メンバーでいてくれた田中さんは、ナイスアシストです。

40s_20120805_2  非公式戦績表

■編集後記 by Deb Piero
灼熱地獄の中、残ってくれた相対的高齢者の皆さん、そして審判ために来てくれた加藤さん、お疲れさまでした。チームへの帰属意識と献身に感謝致します。しかしこの時期、前期高齢者およびメタボのフル出場はマジで生命の危険があり、実際私も(炎天下は)医者から止められてます。根性だけでは乗り切れない問題なので、リーグ戦開催の再考をシニア委員会に求めたいと思います。事故が起きてからでは遅いです。

試合に関しては、大勝、やりましたね! 3-4-3的新システムが功を奏したのでしょうか。4-2-3-1のCBを1枚上げたとも言える形が、攻撃的に行く時に有効だと思われます。ザックに教えてあげたい。( ^ω^ )v

モウイイヨ監督の連載(?)が他チームの親爺からも「見てるよ」と良く言われるし、実際掲載するとアクセス数も増えます。
ライバル「暗いでオイラ監督」のデビューも近いかも知れません。乞う、ご期待です。

他チームの結果が分かり次第、非公式戦績表をメンバー表の脇辺りに貼り付けます。

2012年8月 5日 (日)

ロンドン五輪男子 準々決勝エジプト戦

公式ダイジェスト動画

Photo 昨夜は大々的に祝杯をあげてしまい、今朝9時からの五十雀ソサイチは"グランド・ゲロ"の危険が危なかった。
それ程完璧な勝利だった(?)。

吉田主将がやっとヘッドで決めたが、「(香川)真司より先に決めたかったんで良かった」

「清武さんに散々、怒られていて大変だったです(笑)。何度も何度も。(1次リーグで絶好機を外して)『ヘディングは叩きつけてください』って。清武さんの指導が実った、そういうことにしておいてください(笑)」

など、緩キャラ主将の面目躍如なコメントが素晴らしい。“約束の”俺だ・俺だパーフォーマンスも良かった。

今朝、サウジへ長期出張経験のあるT摩クラブの坂口憲二に聞いたところによると、彼の地ではラマダンと言っても"建前"の部分も大きく、陽が落ちたら何でもOKで、アルコール消費量も裏ではかなりらしい。まあでも、アラーの神に"借り二つ"と言う事で。

奇しくも、男女揃って同じ様なサッカーをして勝ち上がって来たが、オシムが目指した「日本の日本化」は、答えが見えつつあるのかも知れない。南ア2010岡田ジャパンはひたすら守り倒し、所謂“弱者の戦い方”であったが、ロンドンの男女代表は、明らかに日本サポ以外からも称賛されている空気がある。それって嬉しいし、誇らしくもある。

今、BSでメキシコ・セネガル戦のダイジェストをやっていたが、フレンドリーマッチの時より段違いに仕上がっている。10番ドスサントスと8番ファビアン・11番アキーノは相当ヤバイ。メキシコが延長戦までやっているので有利ではあるが。

何とか勝ち上がって、ロンドンの地での日韓戦が見たいものだ。 happy01


決勝トーナメント 組み合わせ

Olympics_mens_football_outright_201

2012年8月 4日 (土)

ロンドン五輪女子 準々決勝ブラジル戦

昨夜は小杉の●●館でT摩クラブ50の重要な戦略会議があり、長時間にわたる審議の結果、「試合中は味方にボールを繋ごう!」との共同声明を採択して閉会。継続審議もあり、当然起きていられないので、いつものように録画しての早朝観戦となった。

この試合一番印象的だったのは主審のポッコリお腹だったが、サッカー・ド素人の妻が「マルタって凄い選手だってアナが言ってたけど、大した事ないわね。」とほざいたその言葉が、この試合を象徴するように、日本にとって正にプラン通りの試合展開だった。

もちろん決定的なピンチもあったが、前線からのハイプレスによる組織的な守備は、ブラジルのテクニシャン達を相当イラつかせていた。
特に前半20分をしのぎ切り、マリーシアな速攻で先制出来たのが大きかった。

澤の危機察知能力・宮間の体のキレも復活しており、川澄の全体を俯瞰した守備も冴えわたった。ボランチの綻びだけでなく、DFライン唯一の弱点鮫島のカバーまで、集中力を研ぎ澄ませたプレーは本当に素晴らしく、陰のMVPと言ってよい。

宮間「これが本来のなでしこです。W杯後には、パス回しだったり、多彩な攻撃を多く取り上げてもらいましたが、全員で連動・連携して粘り強くやる。何度も言わせてもらいますが、これが自分たちらしさ。それを大事なところで出せた」。

公式ダイジェスト動画

ボール支配率で上回り、多くのチャンスを築きながら敗退したブラジルのバルセロス監督は試合後の会見で「日本がきょうのような(守備的な)プレーを続ける なら、優勝候補と呼ばれるにはふさわしくない」と発言した。それを伝え聞いた佐々木監督は「五輪は何が起こるか分からない。最後まで勝とうとする意思で日本が勝った。だからわれわれが(準決勝の)ウェンブリー(競技場)に行くべきだと思う」ときっぱり。

http://www.sponichi.co.jp/images/common/annex.jpg

happy02 負け犬の遠吠えを一蹴したブラザー・トム似のノリオ監督、カッチョイイ~ぞ!

http://www.sanspo.com/london2012/soccer/women/image/tournament.gif

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2012年8月 3日 (金)

ロンドン五輪男子 背番号…ゴー(5)でぇす!

Photo 自身のブログで、「シンジ(香川)より先にオールド・トラフォードのピッチに立てる」と威張っていたが、五輪代表の中で一番成長したのは吉田麻也だと思う。

グランパスの先輩であるGK楢崎正剛に、「将来的には代表DFの中心としてプレーしていってほしい。ただ、そのためにはもう少し選手としての“重み”を身に付けないといけない」と諭されたらしく、「威厳のあるCB」となる事を目指すと自分でも言ってる。

ホンジュラス戦終盤、最終ラインでのボール回しにスタンドからは盛大なブーイングが浴びせられたが、吉田主将は動ずることなく悠然とプレーする。が、隣の鈴木大輔は重圧に耐えきれなくなったのか、前線にロング・ポールを蹴ってしまう。

見ていた私は、思わず「馬鹿野郎、お前は武田の二の舞か!」と罵倒。

ところが、吉田主将は終了後のインタビューで、「見ている側からしたらあんまり面白くなかったかもしれませんけど、1位通過のためにはそういう展開もしょうがない。ディフェンスとしては0−0で問題なかったから。まあ、大輔はみんなにいじられてましたけどね」と冗談を交えながら余裕のコメント。

いやいや大人だわ・・・

コメントを意図的に長谷部臭くしようと努力している部分もあるが、無理してキャラを作ろうとせず、地のまま行って欲しい。
君は十分にキャプテンの重責を果たしているのだから。
むしろ問題は、A代表に戻った時だ。絶対「よっ吉田キャプテン!」とかイジられるのは確実だもんなぁ…。

2012年8月 2日 (木)

なでしこの知性とフェア・プレー

前回のエントリーでは大住氏のコラムを紹介したが、正反対の立場のモノを探してみた。

まずは、やはり日本を代表をするライター後藤健生氏の「なでしこ:面白かった、あからさまな引き分け狙い」

準々決勝の対戦相手のことはともかく、移動なしの同じミレニアム・スタジアム(カーディフ)で、しかも17時キックオフということになるので、1位通過よりも2位通過の方が調整ははるかに容易になる。1位通過だとグラスゴーまでの長距離移動(500km)がある上に、12時キックオフという調整の難しいスケジュールになってしまうのだ。こういう大胆な選手起用。そして、「引き分け狙い」というあからさまな戦略を駆使できるのが佐々木監督らしいところであり、あるいはまた、日本サッカーの成熟を示すと言ってもいい。「ドーハの悲劇」の頃のナイーブさは、遠い昔の思い出となったようだ。

続いて、世界の女子サッカーを幅広く取材している江橋よしのり氏の金メダルを狙う環境を整えた「なでしこの知性」

なでしこジャパンは、本来、個々の良さを犠牲にして成り立っているチームではない。だが、この南アフリカ戦に限っては、大会の先を見据えた上で、それぞれが我慢に徹する必要があった。その結果、グループリーグを「金メダルを狙うため」の環境づくりに費やすことに成功した。恥ずべきことではない。彼女たちは試合ごとに戦略を練って、金メダルへの最適なルートを切り開いているのだ。南アフリカ戦で見せた「なでしこの知性」は、このように「目的の優先順位」を見誤らなかったことにある。

今回の件とは無関係だが、江橋氏の「オリンピアンを育てる人たち」も紹介。川澄選手について書いてるのだが、何故彼女が急に頭角を現したのかが分かる。

2011年7月17日。サッカーの日本女子代表“なでしこジャパン”は、ワールドカップ(W杯)決勝の舞台に立っていた。1ー1で迎えた延長前半14分、対戦相手である米国のエース、ワンバックに勝ち越しゴールを許すと、なでしこジャパンは窮地に追い込まれた。

その直後だった。1人の選手がベンチに駆け寄り、佐々木則夫監督に次のように進言した。
「わたしがサイドハーフ、(丸山)桂里奈さんがFW。ポジションを元に戻していいですか?」

この直前にポジション変更を指示していた佐々木監督は、いわば自分の采配に対する反対意見を選手から聞かされたわけだが、それでも静かにうなずいた。「わかった。そうしよう」。そう短く伝えた佐々木監督も、実は同じことを考えていた。

「同点の場面と、1点追いかける場面では、選手に求める役割も変わる。ポジションの入れ替えを指示しようと思った矢先に、選手のほうから提案されたわけです」

佐々木監督は、遠慮なく自分の意見を伝えてきた背番号9、川澄奈穂美の姿を見送りながら、彼女と最初に出会った時のことを思い出していた。「やはり頼もしい選手だ」と。

佐々木監督が初めて川澄のプレーを間近で見たのは、06年のことだ。なでしこジャパンと、将来のなでしこジャパン候補生を集めた「なでしこチャレンジプ ロジェクト」との合同合宿が行われ、川澄はチャレンジプロジェクトの選手として、佐々木はなでしこジャパンのコーチとして参加していた。

「チャレンジ組」の大半は、代表レベルの高度なプレーを「教えてもらおう」とし、コーチの指示通りにプレーしようと必死だった。
ただ、川澄だけは、プレーを諭され「わたしは今、こういう意図でプレーしたんです」と食い下がった。

「女子選手でこれだけはっきりと、理路整然と、意見を伝えられる選手は珍しい」。佐々木は後に監督に就任すると、迷わず川澄をなでしこジャパンに引き上げた。

3つともほんの一部を抜粋しただけなので、ぜひ全文を読んでみて欲しい。

ロンドン五輪男子 ホンジュラス戦とフェア・プレー

U23_vs_honduras_4 7/30のエントリーで、「決勝トーナメントを鑑み、主力を休ませ引分けに持ち込めるかどうかが、関塚監督の偏差値を測るポイントであろう。」と書いた。その意味ではミッションは達成され、監督には合格点を献上したい。

が、選手は“赤点”が何人もいた。杉本・宇佐美・松村・山村は追試が必要。

監督の作戦は、当然主力を休ませると共に、確り守りつつ、山村→杉本のポストから3枚のドリブラーが前を向いて攻める事を想定したと思う。まあ山村の駄目さ加減は想定内だったが、杉本は納められなかったし、期待していた休息十分の宇佐美は残念だった。

後半22分、杉本に代えて清武を入れるとチームは急に回りだし、格の違いを見せつけた。

かつてトルシエが「日本には引分けの文化がない」と嘆いたが、終盤は隙あらば一発のジャブを繰り出しつつ、互いの利害が一致する着地点に到達した。

先日のなでしこの引き分け狙いについて、大住良之氏が日経に下記のコラムを掲載した。
引き分け狙いのなでしこジャパン 「フェアプレー精神はどこへ」

そしてその最後の部分に、

だがひとつ懸念がある。佐々木監督の「引き分け狙い」の発言は、競技を運営する国際サッカー連盟(FIFA)の規律委員会で問題になるのではないか。前述したように、意図的に勝とうとしないことは、明らかにフェアプレーの精神に反している。 
 
少なくとも、この試合の日本のフェアプレーポイントは大幅に“減点”されたに違いない。悪くすれば、佐々木監督に何らかのペナルティーがあるかもしれない。 
 
そして私自身は、たとえ準々決勝で勝とうと、そしてたとえ金メダルを取ろうと、この南アフリカ戦でのなでしこジャパンの試合をずっと残念に思い続けるだろう。 
 
眠い目をこすりながらテレビの前で試合を見守った少年少女たちを含めた日本中の人々を落胆させた罪は、けっして小さくはない。

これが名門栄光学園出身・一橋大卒で、日本を代表するサッカー・ジャーナリストの一人が、天下の日経に載せる文章なのか…
本当に情けない。貴兄は今までサッカーの何を見てきたのか。 gawk

アンフェアな事は百も承知している。だから粛々とやってんだよ、プロは。

最終的な目的の為に、反則ギリギリの所で命を掛けて頑張っているから、我々は感動しチカラの限り応援しようと思えるのだと思う。
潔く玉砕すれば本人の気持ちはスッキリするのかも知れない。だけど、背負うモノの重さ・大きさを感じつつ結果に拘る方が、私はヒトとして素敵だと思う。

レイソルのチャラ男はドイツでの不遇を経て、逞しい男に成長した。今シーズン必ずブンデスで成功するだろう。そして決勝トーナメントでも「親爺も濡らす」活躍をしてくれると確信する。

2012年8月 1日 (水)

ロンドン五輪女子南ア戦

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監督はターンノーバーで行くと宣言していたが、7名つまり全取っ換えで臨んできた。

誰が出ても同じサッカーが・・・と言っていたが、テストは失敗に終わった。兎に角、パス・ミスが多過ぎたし、トラップして探してパスまたはドリブルなので、南アDFに狙われボールを失う場面が多かった。

また、丸山・安藤ともボールを納められないので、両サイドが全く押し上げられなかった。DF陣は交代して入った矢野も含め安定していたので、まさかの一発以外には危なげないプレーだった。

肝心の宮間の調子は相変わらずで、チームとしてダイレクト・パスが回らないし、ポストプレーで時間が作れないので、一発の難しいスルーパスを使わざるを得ず、自ずとパス失敗率も高まってしまうと言う悪循環に陥っていた。

ワールド・カップでは控組だった川澄がチャンスをモノにし、ラッキーガールになると共に主力の位置を確保した。今回田中が第2の川澄になるかと思ったが、南ア戦を見ると期待はずれだった。

後半13分に投入された川澄は、安全なパス回しとキープ力でチームに安定をもたらし、監督にとって最も“計算できる”クレバーな選手である事を、更に証明して見せた。そして監督は後半32分、造反しそうな宮間と代えて阪口を投入し、「引き分け狙い」をチームに徹底させる。

思惑通り2位通過を果たしたが、対戦は予想外のブラジル。やはりホーム英国は強かったので、これは結果オーライかも。

終了後の会見で佐々木監督が「後半20分ぐらいで状況を考えて引き分けを狙えるようなら、狙おうと事前に言ってしまったのは申し訳なかった。その言葉を発した時点で、影響が出てしまった。」と言っていたのは、選手たちの未熟さを象徴していて、対戦チームに隙を見せてしまったのが、少し心配だ。

なでしこインタビュー記事  ●公式ダイジェスト動画

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